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造園は奈良の松樹園

飛鳥歴史公園

平成6年 第5回「みどりの愛護」開催にあたり、モニュメントの作成に参画しました。
【図面の概要】

この図面は千数百年の昔、日本人の心のふるさと飛鳥の地に開花した優れた文化の中から、高松塚古墳をモチーフにして表現したものです.当時の人々が、長閑な丘や花園の中で優雅に楽しんでいる様子が、私達現代人の慌ただしい心を少しでもほっと和ませてくれる趣を、味わつて頂ければと思います.

【図面の詳細】

飛鳥文化はその昔、遠い西の国中国・朝鮮から海を経てはるばると日本へ渡来し開花したものです。その文化の流れを、この庭の北西から始まる外部の石積みで表してみました.

この石積の形は、飛鳥古寺の発掘により出土した石組などをヒントにして描き、礎右は古寺を意味することとして配しました.さらに、北隅の石積みは船の舳先を表し、海を渡つて北来た文化伝来の様子を-工夫して表虚しました。

この右積みの先、東南に位置する石組は、大陸文化が海を経て渡りついた日本の地・宮殿などに見られる石組、すなわち造園の歴史の原点を思わせたものとしました.
庭園の中心には大きな3枚の板石を配し、この板石には高松塚古墳から発掘された壁画を模し、飛鳥文化をさらに理解して頂けたらと思います。

【彫刻の詳細】

先ず、正面の板右の一方には男子像を刻み・その裏面に星を刻みました.
左側には満月をくりぬき、見る人、見る場所により月の満ち欠けとなるよう工夫しました。
右側の板石に太陽を、裏面には女子像が刻んであります.これらはいずれも、高松塚古墳の璧画の日像・月像・男子像・女子像・星宿図等を模しています.
さらに、この庭の四方にはそれぞれの色石を正し、東は青石(青竜)南は赤石(朱雀)西は白石(白虎)そして北は黒石(玄武)として、四神を表わしこの庭の位置づけと致しました。

板石には瀬戸内海の海に浮かぶ白石島産のサビ系花崗岩を使用しております。

国営飛鳥歴史公園 公園館前庭 切石施工状況

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